蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第338章 涼やかな風.美しき優しい花(華)たちへ 番外編5
雅紀side
二宮くんと、大野くんの真っ直ぐな問い掛けに、潤が、俺の隣で息を呑んだのが伝わって来て…
雅紀「二宮くん、大野くん、先に少し良いかな?潤。心配すんな。俺の想いは、今は 潤にあるから…」
『安心しろ』
と言う様に、潤に伝え、テーブルの下で潤の右手をギュッ。 潤も、俺の左手をギュッて握り返して
二宮くんと、大野くんの問い掛けに潤は答える事は無かったけど
表情で二人には伝わったらしい…
雅紀「羨ましい位に、二宮と大野くんは真っ直ぐだね。翔は幸せだ。安心した。翔が不安だった時、俺と潤は逃げたから… 自分以外の誰かと翔が幸せになる事。苦しくないかと問われたら… 正直言って苦しい…けど…」
潤side
雅紀にぃ…
こんなにも真っ直ぐに、雅紀にぃが想いを吐露しているのに、自分の想いを、翔と、翔の親父さんが聞いてるから恥ずかしい。とか考えてる場合じゃないよね?
俺も正直に答えなきゃ…
潤「翔が不安だった時、俺も逃げたから… 自分以外の誰かと翔が幸せになる事。苦しくないかと問われたら… 正直言って苦しい…けど… 」
雅紀「苦い後悔の中、少しずつ…時間は掛かったけど… 今の俺には潤が大切だから。二宮くん、大野くんと同じ『 好きなんだから好き。それが例えば、 苦しい恋でも貫く。それが本当の恋でしょ?って言う、二人の問い掛に対する答えです」
潤「苦い後悔の中、少しずつ…時間は掛かったけど… 今の俺には雅紀にぃが大切だから。二宮くん、大野くんと同じ『 好きなんだから好き。それが例えば、 苦しい恋でも貫くそれが本当の恋でしょ?って言う、二人の問い掛に対する答えです」
智.和也side
雅紀さん、潤さん
互いに想い合ってるって伝わってたよ?
けど、翔センセの事も…
『好き』
でしょ?
って
お二人の真摯な想いに
残ってた不安かが消えたんだ…
翔side
雅紀にぃ、潤にぃ、カズ、サトの想いに泣きそうだ…けと…
《好きな人を自分の想いだけで縛る事は出来ない。時に叶わない想いもあるのだという事も分かって無いと。これを聞いて、想いを諦める事は無い。って、揉める人達も出ちゃうと大変だよ?》
って言わなきゃだよね?