蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第318章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ13
確かに、俺と潤と翔。3人の微妙な関係が いつまでも続く訳無いと思ってたけど
翔がこんな形で… けど、その選択は翔らしく無いと言うか…
『何事も慎重な翔』という意味でね ?
気付いてたのに… 1年前の夏に翔が、 翔の父親の実家に律儀に顔見せに行った後から、急に様子に変化が見られたのを…
昨年の冬に結婚宣言して、今年の1月、誕生日の頃に美優花さんと籍を入れて家を出て行った翔
春先に、潤がパリから戻って来て
翔『俺と美優花の間に、大切な命が芽吹きました。双子です』
パリから戻って来て、反対しようにも、既に籍も入れてるし『受け入れるしかないんだ』って言う感じだった潤に、止めの双子ちゃん宣言…
あの時にね?何を思ったか、潤のヤツ
潤『翔と美優花さんとのツーショット写真俺にくんねぇかな?』
って言い出してさ
それをさ、件のロケットに 入れて肌身離さずさ…
(マジか…それ?ロケットに入れて持ち歩くのかよ?)
って思ったんだけどね ?そういう俺も…ね?
潤の写真を、潤とおそろのロケット(翔も持っている)に入れて、肌身離さず持ってるからさ
人の事言えないんだけど…
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雅紀 「全然いいんだけどさ…潤がすげぇ冷静だったのが、信じられないって言うか…」
潤「俺も、もっとザワツクかと思ったんだけどさ。美優花さん見ても本当に何も… それに一目で美優花さんの人となりがさ。翔が選んだ人はさすがだな。って思えたから…素直に」
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美優花『 今日は、本当にすみませんでした。翔くんがいつも幸せそうに、雅紀さんと潤さんとの話を。新しいお店の話も聞いていたので。どうしても見たくなってしまって…翔くんは、私との生活や、翔くんの抱えている『何か』の為に本当に望んでいる事、したい事を休んでいる状態だと思ってるんです。 いつかきっと… 雅紀さんや、潤さんと同じ舞台へ立つ日が…翔くんの店が…その日まで私は、彼を支えて行くって誓ったんです。その時は、強力なライバルになると思うので、よろしくお願いしますね!』
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雅紀 「やっぱもっと話し聞いてやれば良かった… 去年の夏に何かがあったんじゃ無いかな?翔」
潤「うん。あのさ…」
-トゥルルル-雅紀の携帯
雅紀「母ちゃん?」