蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第318章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ13
その頃の雅紀と潤
雅紀&潤 念願のカフェ 開店前の準備中
潤side
…あの娘(コ)何やってんだ?さっきから10分位、 店の前をウロウロ行ったり来たり…
雅紀「ぇ?じ、潤?」
カフェで 使用する コーヒーカップや 砂糖など点検していた、雅紀の驚いた声を背にしつつ、俺は…
けど、あの娘(コ)どっかで見た事あるんだよな?
-ガチャ-
カランコロン
「あ…」
潤「失礼ですけど、ウチに何か御用ですか?なんなら、中で伺いますよ?」
「ご、ごめんなさい!」
そこまで 、恐縮させて、怖がらせるつもり無かったんだけどな…
チョッと、 怯えてる彼女にカフェの、カウンター席の真ん中の席に座ってもらって
(あ、やっぱりこの娘(コ)…)
俺は思わず、ネックレスの先に付いている、ロケットを右手で 握りしめてた
「本当に、本当に申し訳ございませんでしたっ。あの、キチンと開店したらお店で ケーキとコーヒー、頂こうって思ってたんです。でも…」
潤「 大丈夫。心配無いですよ。えっと、美優花さん?でしたっけ?翔の…」
雅紀side
マジか…
この娘(コ)が翔の… あ、ホントだ…
ビックリなのは、潤が美優花さんを前にしても、案外に落ち着いた表情だったという事
それもだけどさ。今さっき、潤がネックレスの先についたロケット握った時… だよね
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翔『この娘(コ)が俺の大切な人、美優花』
あの日。俺と、潤に爆弾発言をかましてくれた翔
その時見せてくれた、美優花さんとのツーショット写真
翔「予定日は、来年の1月末頃だからさ。出来ればもう少し後で…体調が安定してから話したかったんだけど… 何となくさ…『お腹痛いな』とか言うし… 少し、状態あんま良くないんじゃって思ってんだけど…」