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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第317章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ12


 とある喫茶店

翔花「私…何でノコノコ来ちゃったのかしら?」

 翔花は、ある人物に『逢いたい。話がある』そう 連絡貰ったのが3日前

翔花「もう20年前以上の事なのに… バカね。何を期待して来ちゃったのよ? やっぱり帰ろう…」

 ガタッ

そう独り言を言って、 翔花が椅子から立ち上がろうとした瞬間


「翔花!」

翔花「あ…」

 遅かった…

--

「21年ぶりだね 。翔花」

 翔汰は目の前に座る、美しくて、綺麗な瞳を潤ませて、泣くまいと、必死に涙を堪えている翔花が愛しくて堪らなかった


 (うん。まだ私は翔花が好きだ…)

翔汰「翔花… 後でゆっくり話合いましょう。まずは… 私が謝りたい事と感謝したい事を聞いて下さい」

 
 翔花はただ頷くだけで精一杯だった


翔汰「 『翔』 子供の名前、翔って名付けてけて、立派に育ててくれてありがとう。そして 21年前、私の両親が結婚に反対していたのを説得出来なかったばかりか、裏で私と別れる様に翔花に働きかけた事を、今の今まで知らずにいた事本当にごめんなさい」

翔花「何故、そう思われたか分かりませんが、 私は 貴方のご両親に、そのような事は… それに失礼ですけど、息子は 貴方の 子供では…」

 
 翔花は、何故? 何で?という気持ちで、いっぱいになりながら…答えると

翔汰「私が 校長を務めている、製菓調理専門学校の名前知っていますか? 自惚れているのなら指摘して下さい。 私がいるから翔…くんを…」


 (ねぇ?翔花?私の事を少しでも …だから私の所に、翔を…)
 (もう、誤魔化せ無いよね…)

翔花「翔が、貴方の専門学校に入学したいと言ったのは、偶然です。けど、 何校かの候補の学校から、貴方の学校をと、指定したのは否定しません。21年前、貴方の幸せを祈りお別れを…その後で、翔を身ごもった事を…翔がいたから私は今まで頑張って来られたんです」

翔汰「うん。私は後悔していた… だから結婚せずに…それこそ偶然に私の学校に翔くんが講師として面接に来た時、翔花に瓜二つの貴女に…良く似た翔くんが。 両親に21年前の色々な事をようやく聞き出して。 失礼と思いつつ、 探偵にも調査を依頼して… 大切な翔花に再会出来て。立派に育った翔くんにも… 」

翔花「じゃ、最近翔の様子が…」

翔汰「翔花?」





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