蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第307章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2
和也side
二宮家リビング
チーズケーキを食べながらマッタリと談笑中
璃子「アンタは、ケーキなんて要らないだろうと思って買ってなかったから、ちょうど良かったわ」
和也「 姉ちゃん…ホントその性格なんとかしろよ… 可愛くしないと、一(ハジメ)さんに嫌われるぞ …」
璃子「余計なお世話ですぅ。でも、本当ホント美味し!きっと、櫻井くんがケーキ作り任されたのよね? 前食べた時と味が違うもの」
和也「姉ちゃんよく知ってんね?」
璃子「彼ね、製菓調理専門学校の2年生なんですって!」
(2年生って事は20歳?)
璃子「でね、1月で早生まれだから19歳なんですってよ!」
…さすが情報通と言うか… 良い男好きの姉ちゃんだよね?
透(トオル)「璃子…お前って子は…」
父さん分かるよ… 可哀想に…青くなってんじゃん…
けど、そのおかげで櫻井さんの事知れたから姉ちゃん様様だよな…
姉ちゃんの言う通り、俺は別に甘いものとかさ。ましてや、ケーキとかあんまり得意じゃないんだよね
けどさ… あのケーキ屋の前を、偶然通り掛かって、櫻井さんの綺麗さに吸い込まれる様にさ …
和也「俺製菓 調理専門学校に進学しようかな?」
高校3年だってのに、進路が定まらないで困ってた俺。そん時は漠然とそう思っただけなのに…
和乃「あら、和也がパティシエ!いいわね!」
和也「え?だって俺じいちゃんの工場継がなきゃ…」
璃子「必ず継がなきゃとか今時ナンセンスよ。でも、私、本当におじいちゃんのワイパーの部品造りに興味 あるのよ。一さんなら分かってくれるわ。私が継ぎたい位よ」
和也「姉ちゃん…」
その瞬間、ホント真面目に、専門学校を来年受験しようかって…
部屋に戻ってネットで調べたらさ、最終試験日が
和也「3月下旬か…」
決めた!俺パティシエになる!
そして いつか櫻井さんと… 再会したい
和也「ヨシ!猛勉強するぞ! 」
じゃなきゃ、間に合わないもん
明日参考書買いに行こう…