第281章 追憶のキミ 謎解き編2

　翔「叔母さんと、叔父さんに『私達は本家筋として生きて来ましたが。本来翔ちゃんのお母さんが… ごめんなさいね。翔ちゃん。贖罪の気持もあるけど。でも私達には幼い時から雅紀の兄弟として育って来た翔ちゃんを、心から愛しているの』って… 叔母さんが泣いちゃって… 俺、家を出ちゃって凄く悪い事したって。でも『愛しているの』って嬉しかったんだ…」

雅紀「翔ちゃん。母ちゃんも、父ちゃんも 翔ちゃんの気持ち分かってるから」

潤「御主君方の、そんな思いを子孫に伝えて来た、俺達の子孫と同じ様に。日向守の子孫も… 初めは恨みに思っていた感情が、代々受け継がれて行くにつれて恥じる気持ちが強くなって…」

翔「でも、今世で俺達を見つけた瞬間、先祖の思いが… 勝ってしまった… 19年前も…」

和也.智.雅紀.潤「翔ちゃん(くん)…」

　心が痛いよ… 翔ちゃん