蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第282章 追憶のキミ 謎解き編3
翔「日向の守の家臣として仕えた者達も、可哀想だよね?19年前。俺の、母さんと、父さんと何かのきっ掛けで出会った時に、今回と同じ様に殺めてしまった…」
智「その時も『《ソノトキガキタ》って声がした』って警察で話して。でも、罪の重さから精神を病んでしまったんだ…」
潤「そこで、400年前の因縁が語られる事は無く。そして19年後、再び…」
雅紀「3月に《ソノトキガキタ》の声、1年半前に… 翔ちゃんを引いたヤツが、あの警備員だ… って、思い出してれば…」
和也「そこですよ。3月に、警察官として取り調べた者も、日向守の家臣の子孫の一人だった…」
雅紀「どういう事?」
潤「雅紀。気に病む事は無い。あの警備員と警察官は… 語弊がある言い方で翔くんには、悪いけど… あの」
翔「大丈夫ですよ。松本さん… 19年前の犯人と、警察官は繋がってた… 日向の守の子孫と、家臣の子孫として。母さんも、父さんも助かる見込みは無かったんです… きっと… 400年前の怨念の為に… 犯人は、精神的に病んでいると判断されたから、罪にも問われなかったし」
智「3月の時の声の主、今回の犯人は19年前の犯人の息子だった。父親は精神を病んだ為、400年前の怨念は続いた。警備員は捕らえられた為に、400年前の怨念は払われ、オイラ達の記憶も甦ったんだ」
和也「今の時代らしい。動画と、音声データが証拠で言い逃れが出来なくなった為に… 『ようやく解放される』って。無期限に出て来れない事が決まって、却って安心したんですね。警備員も… 日向の守の子孫と、家臣の子孫も《二度と、翔若様と、雅紀様の思いを受け継ぐ子孫達を、傷付ける事は無くなった》んですから…」
雅紀.潤「何なの(んだ)?二宮センセ(先生)も、大野さんも…」
智「今回、翔若君の家臣の子孫だった父さんの話とか、まとめて、こういう事かな?って。構築したんだ」
和也「私もですよ。父さん、翔若様の家臣の子孫ですし。て、いうか、松本センセは考えてるけど。相葉はもう少し… 違うな。翔ちゃんと、雅紀純粋だから。400年前も」(笑)
翔「この前『翔若様と、雅紀様が面白かった』って話してましたよね?二宮さんと大野さん…」
和也「だって。ねぇ?智さん」
智「なぁ。和也くん?」