蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第276章 追憶のキミ 恋人達編5
-和也のマンション-
カズナリside
ショウちゃんがジっと俺を見つめてんの。美しい綺麗な大きな瞳に涙を浮かべて
カズナリ「ショウちゃん?」
ショウ「カズナリ、私はどう贖罪すれば?」
カズナリ「贖罪?何をです?私の方が贖罪せねばならないのです。お助けする事が出来ず…ショウ若様申し訳ありませんでした…」
ショウ「カズナリこそ、辛い思いをさせてすまなかった…」
カズナリ「ショウ若様… その様に言って頂けて… 私は幸せです」
お互いがお互いを思う余り… 400年の時を経てようやく…
ショウ若様と、カズナリの思いが感じられて…それはショウちゃんも?
ショウside
カズナリ…
立場上仕方ないのかもしれないけど
決して自分から、言の葉をは紡ぐ事の無いカズナリ
俺の言の葉をゆっくりと待って、甘やかしてくれる
そして、そんなカズナリだからこそ私は… 日頃自分からは、何も言うまいと思っていたが
私は自分発信で、言の葉を紡ぐ事が出来たのだろう…
-智のマンション-
サトシside
ショウちゃん、又何を思い悩んだんだ?オイラをジっと、美しい綺麗な瞳に涙浮かべてる
サトシ「ショウ若君、贖罪をとか考えてんのか?私には、謝られる事なぞ… ありませんよ」
ショウ「でもっ… サトシにそう言って貰えて… だからこそ。誤りたいのだ… 」
サトシ「ショウ若君、分かっております。しかし、そう言って頂けて私は幸せです」
お互いがお互いを思う余り… 400年の時を経てようやく…
ショウ若君と、サトシの思いが感じられて… それはショウちゃんも?
ショウside
サトシ…
私が何を思っても、言の葉を紡げ無い時、瞬時に察して
言の葉を紡いでくれて、甘やかしてくれる
そして、そんなサトシだからこそ。私は。いつも以上に
受け身でいられ、言の葉をも紡ぎ易くて…
カズナリ
と
サトシ
全く違う二人に、私は惹かれていて…
ショウ、カズナリ、サトシの思いが感じられて
ショウ「再び逢えた運命の人よ…」
俺は… 再び恋人として毎朝を迎えたい