蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第268章 追憶のキミ 31
和也『智殿。私は、父に… 翔若様を。そして、雅紀様を苦しめるのはおやめ下さいと進言したのです』
そう泣きながら話された和也殿に、私は
智『翔若君を思うなら、泣いていないで。最後まで翔若君の味方でいて、お守りすれば良いではないか』
と…
余りの愚かさに、打ちひしがれていると、和也殿は
和也「智殿。ありがとうございました。私の覚悟は決まりました。翔若様も、雅紀様も、潤殿も。誰も傷付けさせたりしないんだ。そして、智殿。貴方は、若様の心の奥の気持ちを、これからも聞いて差し上げて下さい」
と…
和也殿も、潤殿も
和也『自分の方が、翔若様より年下で、大人の力にも勝てない。情けない』
潤『自分の方が、雅紀様より年下で、大人の力にも勝てない。情けない』
と泣いていた…
翔若君と、雅紀様も、心から和也殿、潤殿を信頼していて
大人である私は、四人の為に何ができるのか? 強く、深く考えるようになったんだ…
雅紀と潤
雅紀「潤。私より、智殿に心の中をさらけ出すとは… お前が私を思っての行動。と分かっているよ。潤が私を守ると言ってくれた様に、私は潤を守る。だからこれからも、私に付いて来てくれ」
潤「雅紀様… そのように言って頂いて… 私は幸せ者です。必ずや、私が雅紀様をお守りいたします」