蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第257章 追憶のキミ 20
大野さんは、一足先に階段を降り始めようとしていて
グループ分けどころじゃない。浮き足立って入るお客様を。仕事放棄をしている先輩に代わって
二宮さんは、他の一般のお客様たちを宥めて下さっていて
雅紀は、生徒達を宥めてくれてる
松本さんは、二人のお客様を宥めて下さっていた
俺は、階段の降り口に、立っているだけで何も出来無くて…
けど、次の瞬間…
「すみませんでした。では、最初にお二方からどうぞ」
えっ?先輩が急に…
和也「止めろ!」
先輩が二人のお客様を、階段の所に誘導して来て…
二宮さんが、叫びながらこちらへ向かって来て
松本さんは スマートフォンのカメラで
雅紀も何かを取り出して?
ふと、 大野さんの方へ、目線を向けると、 キッとした表情で、上を見つめていて…
「ソノトキガキタ!」
の声…
次の瞬間
-ドン!-
(お客様を押すなんて… 何て事するんだ…)
俺を、落とすのが目的だったの?けど、その為に関係のない方達を巻き込んで…
(あれ?何この景色…)