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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第248章 追憶のキミ 11


 
 紫陽花の季節 6月
 
 翌 水曜日

 雅紀.潤side

 -科学準備室-

 話を聞きたいな。って思ってた人物に会いに来たんだけど

雅紀「何で?俺には… そんなに冷たいんだよ…」

潤「別に… 冷たくなんかしてねぇよ。俺」

雅紀「そうかな?… ま、いいや。あのさー、きっと、共通の事で互いに話ししたい。って思ってんだろうから話を先に進めようよ」

潤「…分かった。昨日お城に一緒にいた少年とは… どんな関係なんだ?」

雅紀「松本センセ気になる?翔ちゃん… 翔ちゃんは俺の恋人だよ」

潤「恋… 人?」

 思いがけない、相葉のセリフ。ただでさえ余裕無いのに… 急に胸の奥がざわつく感じがして

 (嘘… だろ恋人?)

雅紀「って言いたい所だけどね。従兄弟だよ。櫻井翔って言うんだ」

 (俺… バカだ… 恋人って押し通せば良かった…)

潤「ふーん。3月にお城で見かけた時も相葉、翔… くんと一緒にいたよな?それから5月の半ばまで全然見かけなくなって… 5月の半ばに見掛けた時は警備員の格好してた。昨日はプライベートでお城を訪れてたみたいだけど」
 
雅紀「うん。翔ちゃん、春から警備員のバイトを… 1ヶ月半研修で忙しかったから」

 (警備員か… 彼、翔って言うんだ…)

 とか、考えてたら相葉が、核心を付く事を言ったんだ

雅紀「ヤッパ松本センセだった。3人の視線の内の一人は。だとしたら、3月の初め、お城で互いの存在を認識した時、何か不思議な事起きなかった?」

 って



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