蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第247章 追憶のキミ 10
紫陽花の季節 6月
翌 火曜日
智side
-城内の公園-
話を聞きてぇな。って思ってた人物が向こうからやって来て
智「何?初めて合う人間にぶしつけだな?まぁ想像はつくけどさ」
雅紀「想像つくんだ… 初めて合った筈なのに?俺、相葉雅紀… アンタは?…」
智「…大野智」
雅紀「愛想無いな… ま、いいや。あのさー、きっと、共通の事で互いに話ししたい。って思ってんだろうから話を先に進めようよ」
智「確かにな。それじゃあ、ズバッと聞くけど、昨日お城に一緒にいた少年とは… どんな関係なんだ?」
雅紀「ホントにズバってきたね?翔ちゃん… 翔ちゃんは俺の恋人だよ」
智「恋… 人?」
思いがけない、相葉くんのセリフ。余裕見せてたつもりが… 急に胸の奥がざわつく感じがして
(嘘… だろ恋人?)
雅紀「って言いたい所だけどね。従兄弟だよ。櫻井翔って言うんだ」
(コイツっ… 彼、翔って言うんだ…)
智「ふーん。3月にお城で見かけた時も相葉くんだっけ?翔… くんと一緒にいたよな?それから5月の半ばまで全然見かけなくなって… 5月の半ばに見掛けた時は警備員の格好してた。昨日はプライベートでお城を訪れてたみたいだけど」
雅紀「うん。翔ちゃん、春から警備員のバイトを… 1ヶ月半研修で忙しかったから」
(翔ちゃん… 警備員の制服似合ってたもんな)
とか、考えてたら相葉くんが、核心を付く事を言ったんだ
雅紀「大野さんか。3人の視線の内の一人は。だとしたら、3月の初め、お城で互いの存在を認識した時、何か不思議な事起きなかった?」
って