蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第246章 追憶のキミ 9
紫陽花の季節 6月
翌 月曜日放課後
和也side
-社会科準備室-
こちらから、呼ぼうって思ってた人物が向こうからやって来て
和也「たった1日で、金髪から黒髪に戻すとか。何がしたかったんだ?まぁ想像はつくけどさ」
雅紀「二宮センセ… それでも先生かよ… 何かイチイチ言う事が… ま、いいや。あのさー、きっと 共通の事で互いに話ししたい。って思ってんだろうから話を先に進めようよ」
和也「確かにな。それじゃあ、ズバッと聞くけど、昨日お城に一緒にいた少年とは… どんな関係なんだ?」
雅紀「ホントにズバってきたね?翔ちゃん… 翔ちゃんは俺の恋人だよ」
和也「恋… 人?」
思いがけない、相葉のセリフ。余裕見せてたつもりが… 急に胸の奥がざわつく感じがして
(嘘… だろ恋人?)
雅紀「って言いたい所だけどね。従兄弟だよ。櫻井翔って言うんだ」
(コイツっ… 彼、翔って言うんだ…)
和也「ふーん。3月にお城で見かけた時も相葉。翔… くんと一緒にいたよな?それから5月の半ばまで全然見かけなくなって… 5月の半ばに見掛けた時は警備員の格好してた。昨日はプライベートでお城を訪れてたみたいだけど」
雅紀「うん。翔ちゃん、春から警備員のバイトを… 1ヶ月半研修で忙しかったから」
(翔ちゃん… 警備員の制服似合ってたもんな)
とか、考えてたら相葉が、核心を付く事を言ったんだ
雅紀「二宮センセだったんだ?3人の視線の内の一人は。だとしたら、3月に、初めてお城で互いの存在を認識した時、何か不思議な事起きなかった?」
って