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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第245章 追憶のキミ 8


 
 5月下旬 日曜日

 翔side

 翔のアパート


翔「えっと、明日の予定は…」

 ダメだ… 気になる

翔「雅紀… 何しに来たって言ったっけ?」

雅紀「翔ちゃんちのお掃除の手伝い」

翔「じゃあ、今読んでるのは何?」

雅紀「うん?コレ」

 そう言って、手にしたものを見せて来た雅紀

翔「漫画じゃなかったんだ…」

雅紀「もう!この前『お城より団子』卒業して『団子よりお城』に興味持とうかな?って言ったじゃん」

 (例えがチョッっとオカシイけど。確かに聞いたけどさ。本気だったんだ…)

翔「来週月曜日、課外授業の日なんだよね?」

雅紀「うん。チョッと早いけどおやつとか買いに行こうかな… 翔ちゃん… 一緒にスーパー…」

翔「待った!城内は飲食禁止だよ。ペットボトルの飲み物は良いけどさ」

雅紀「ぇー?そっかー」

--

 雅紀帰宅

翔「何しに来たんだろ?」

来週課外授業、お城見学なのに

雅紀『お城いこ?』

 って言い出して… お城から戻ると… 結局、掃除はしないで帰っちゃった雅紀

 まぁ。俺の事心配して来てくれてんだ。って分かるから…
 
 警備のバイトを始めた俺。バイトとはいえ、キッチリ、ミッチリ色々な場所で、警備の仕事の研修を1ヶ月半受けて

 5月半ばから、希望していたお城での仕事をする事になって

 週5日 10:00~17:00 時給950円で、勤めているんだ

 1時間の休憩があるから、給料は、休憩時間の分は省かれて、実質6時間勤務

 出来る事なら、正社員として働きたいんだ俺

 けど、今の自分の状態で正社員は… いつか。警備員になる為に、国家試験受けたいんだけど…

 …今は… 明日の仕事内容確認しなきゃ… 手帳に仕事の内容を記して…

 ふと、城内や、公園内で見掛けた人達の事が思い浮かんで…

 ここ半月の間に、凄い沢山の人が訪れたんだよ?
なのに…

 数回、チョッとの間、見掛けただけなのに…


 城内の、狭間や、隠し部屋等を、重点的に見てた人

 公園内の、石垣や、お堀等を、重点的に見てた人
 
 もう一人は、公園内でスケッチブックに絵を描いていた


 あれ?何で今、思い浮かんだ3人の人為の事は 覚えているんだろう?



 




 


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