蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第218章 ずっといっしょ…16
今は、お母さんの勤めている病院の好意で、3万円の家賃で住んでいられるこの家も
いつまでいられるか分からないし
この先、何年治療にお金がかかるか分からないから
お母さんのお金なんて絶対使えないし
とか言いながら
お母さんの携帯とか、お母さん自身が払っているお金
これからは、僕が払う!
なんて余裕は無くて……
こんなに短い時間で、弱音を吐きそうになる自分がイヤだ……
翔「お母さんごめんね。僕こんなで。お母さん凄いね? 10年…… ううん…… その前からだね。何十年も、一人で色んな事を頑張って。もう、弱音を吐かないで、僕頑張るから……」
勝手に弱音を吐くタイプじゃない
とか思っていたのが恥ずかしかった
こんなに弱い人間だったんだ…… 僕……
もう。サトシくんと、カズくんに 逢っちゃダメだ
二人に逢ったら甘えたくなっちゃうもん……
智.和也side
その頃の智と和也
-Bar-
「何でお前がここにいるんだよ!?」
「どこで飲もうと俺の勝手じゃん! お前だって!」
「俺だって! どこで飲もうと勝手だろ? 何で俺の行く行く所、行く所お前が居るんだよ?」
「お前じゃないか! 俺が行く所、行く所に居るの!」
和也「ちょ、ちょっと落ち着いて! 相葉くん!」
智「潤! どうしたの?」
数年振りに、再会した同級生の相葉くん。俺と智にぃの少し後に入って来たんだけと……
Barに入った瞬間顔色を変えて…… その場にいた一人の青年に食って掛かって
数年振りに、再会した同級生の潤。オイラ達よりちょっと先に来てたみたいで
オイラとカズが入店した後から入って来た、 一人の青年に顔色を変えて……
雅紀side
松本潤…… 何で?
4月から勤めた消防署に配属された日
会ったのは
忘れもしない
事故の日に生き残った
松本潤で……
忌々しい奴……
潤side
相葉雅紀…… 何で?
4月から勤めた消防署に配属された日
会ったのは
忘れもしない
事故の日に生き残った
相葉雅紀で……
忌々しい奴……