蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第197章 エースの涙 恋人達編 3
合宿初日
風山寮2号室 翔の部屋
翔side
和也.智『櫻井先輩…… 好きです』
和也.智『櫻井先輩、今夜櫻井先輩の寮の部屋に伺っても良いですか?』
現実なんだよな?
だって、二宮と大野が俺の部屋に…… ソファーに座ってくつろいでいるんだもん……
和也.智「櫻井先輩、部屋綺麗ですね?」
翔「ああ、二日前にちょっと余りにも汚くなり過ぎたなと思ったから綺麗にしたんだよ……」
この状況って…… やっぱそういう事なんだよな? 自分で部屋に来ていいって言っておいて俺は……
怖くて……
翔「ごめん…… 俺…… 俺が来ていいって言ったけどあの……」
和也.智side
俺、櫻井先輩の怖いって気持ち、ちゃんとわかってるよ? 櫻井先輩、橋本先輩に怖い思いさせられたんだもん
オイラは、櫻井先輩の怖い気持ち分かってたけど…… 自分の身体を両手で抱きしめて小刻みに震えている
(和也.智)櫻井先輩が可哀想で…… けどこの想いをもう誤魔化して毎日を生きるなんて無理で……
和也「先輩の事、俺翔ちゃんって呼んで良いですか?」
翔「は?」
智「あ、ずるい! オイラも先輩の事翔ちゃんて呼びますね?」
翔side
翔(……)
何を言い出すかと思ったら…… けどなんか。突拍子も無さすぎて身体の震えが止まったって言うか……
翔「好きにしろよ。てか、ダメだって言ったって呼ぶんだろう?」
怖いよ? そりゃ怖いんだ。けど、自分自身の心に問いかけてみて
俺は二宮と大野
二人となら……
翔「俺、そういう行為は初めてだから…… 優しくしろよ」
和也.智side
和也.智「翔ちゃんて…… 凄い小悪魔……」
とんでもない言葉で、俺と大野さんを煽った翔ちゃん……
とんでもない言葉で、オイラと二宮を煽った翔ちゃん……
翔「俺は小悪魔なんかじゃねぇよ!」
やっぱり俺達の好きになった人は、一筋縄じゃいかない様です
やっぱりオイラ達の好きになった人は、一筋縄じゃいかない様です