蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第25章 Twin ray 2
◇◇国
▲▲国使者「我が国に、☆☆国から出奔した者の情報により、手筈を整えました。つきましては 積年の恨みを果たす時ではありませんか? どうぞお力をお貸し頂きたい」
カズ 「話の趣旨は分かった。返答は側近たちと話し合ってから…… という事で。本日はご苦労であった」
(出奔ねぇ)
カズ「さて、シュンスケ。どちらの言葉を鵜呑みにしたら良いと思う? オマエなら?」
シュンスケ「何をおっしゃいますか? カズ王子様…… もう心は決まっておられるのではありませんか? 相変わらず、お人が悪い……」
カズ「そういうお前こそ、中々の性格をしているではないか。シュンスケ」
数時間前
マサキ『私は、☆☆国の、第1王子ジュン王子様の側近のマサキと申します。今回の事態に詳細については、もうお調べの付いてる事と思い省きます。我国と◇◇国、想いは一つと思われます。▲▲国に調略され我が国の情報を、漏らした事。家族の命の保障は無いと脅された為に…… その為裏切った事を気に病み、再び我が国に戻って来て▲▲国の情報を…… 追っ手に追われ手傷が元で亡くなった者の為にも、カズ王子様のお力をぜひ…… 我国は……』
シュンスケ『お話の件は分かりましたが、その様に自国の機密等をペラペラと…… 貴方は…… オツムガアマリ……』
……
シュンスケ「……あれは……」
カズ「主人に平気で暴言を吐く側近も、ドッコイドッコイだと思うのだが? しかし冗談抜きで、数ヶ月前なら私は判断を誤っていたかもしれない…… 我が国と☆☆国にとって、チャンス到来だ。これを上手く利用して事態を動かそう。シュンスケ☆☆国に委細承知…… と伝えよ!」
シュンスケ「はツ!」
中々御本心をお見せにならない…… 心に孤独を 隠しておられるカズ王子様……
しかし、決断力といい…… 上に立つに相応しい、お方
私は改めてカズ王子様に付いて行くと…… 心に誓った瞬間だった
同様に、☆☆国の第1王子ジュン王子様…… 第2王子のショウ王子様を深く想う
マサキと、サトシ…… 二人の側近の想いをも強く感じ取ったのだ
…………
カズ「母上…… 必ずや…… 母上の願い…… ショウ王子を救い出してみせます……」