蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第192章 エースの涙19
和也「櫻井先輩。ゴメンなさい。だって…… 可愛いって 思っちゃうんですもん。ボーズにしたって言いながら…… その髪型って何て言うんですっけ?」
翔「セイムレイヤー?」
智「凄い洒落た髪型ですもん。何でその髪型に なったんでしたっけ?」
翔「…… 坊主にしてくれって言ったのに…… 俺ついウトウト寝ちゃってさ。気づいたら……『この髪型も一応長い版の坊主なんですよ』って美容師が言うもんだから……」
和也.智「アハハハハハ!」
翔「笑うなよ!」
和也(もうマジ! 櫻井先輩最高過ぎでしょ? おかげで今じゃ、野球部全員がセイムレイヤーですからね?)
翔『一日一回外に出ないと、頭痛くなるんだよ!』
智(三日間の間に、オイラ達が気づかない間に 美容室行ったんですね?)
和也.智(あの三日間。本当に櫻井先輩にとって、苦しかったと思う訳。けどその中でも前向きに次の未来に進もうって頑張るさ…… 姿が美しいなって)
和也「そうやって、色々と予測不可能な事したり……」
智「イメージと違って。凄いお茶目な所がさ……」
和也「ギャップ萌えって言うの? 俺は、櫻井先輩が好きだなって思うんです」
智「ギャップ萌えって言うの? オイラは、櫻井先輩が好きだなって思うんです」
翔「ナニ…… バカな事……」
和也「バカな事じゃないです。野球部に入部した時から俺…… この気持ちはどう誤魔化してみても…… 恋なんです。俺がこの先ずっと櫻井先輩を守りますから」
智「バカな事じゃないです。野球部に入部した時からオイラ…… この気持ち。オイラも否定したりしたけど…… 恋なんです。オイラがこの先ずっと櫻井先輩を守りますから」
翔side
何だよ。二人して……
俺はこの急激な変化に、本当はまだ戸惑ってるんだ。これからどうなるんだろう? 不安だし。けれど、二宮と大野がいつも真っ直ぐ俺の所に来てくれて
俺の気持ち分かってくれるような気がして……
翔「言ってる意味がよくわかんねぇよ」
そう呟くと櫻井先輩、美しく大きな瞳から、スーって涙流したんだよね? 俺さ……
そう呟くと櫻井先輩、美しく大きな瞳から、スーって涙流したんだよね? オイラさ……
和也.智「櫻井先輩…… 好きです」