蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第192章 エースの涙19
和也.智『櫻井先輩、凄いナンカ色々可愛い過ぎるんだけど』
翔『二宮?大野?』
何。急に俺の失敗に大笑いしてたと思ったのに
二宮と大野、急に真顔でさ
俺と、大野さんの態度の変化に櫻井先輩 戸惑ってるよね?
ちょっと、呆然としちゃってる櫻井先輩は休んでて貰って。俺と大野さんで掃除を始めたんだけど
櫻井先輩の様子を、気にしつつ、オイラと二宮で後片付け始めたんだけど
洗濯洗剤ってのはヌルヌルだからね
智「拭いてもヌルヌルが取れねぇ。なんで俺が雑巾で二宮がモップなんだよ?変われよ!」
和也「やっと気付きましたか?なんだよ!雑巾は体力いるから嫌なのに」
なんかセリフの割にすげぇ楽しそうに見える二宮と大野
あ。俺も手伝わなきゃだよね? さっきの言葉にいちいち反応する方がバカなんだ
翔「二宮、大野ごめん。俺も手伝うから」
和也「櫻井先輩。掃除は大体終わったから。それより、今日から野球部は合宿に入るじゃないスか? 俺と大野さん、松本先輩に『翔の夕食の買い出しとか、作るのを手伝ってやってくれって』頼まれたんスよ」
智「いくら13人…… いえ14人と、監督入れて15人の少ない人数とはいえ、一人じゃ大変ですもん。櫻井先輩?オイラ達をもっと頼って下さいよ」
俺、本当は不安だった……
二宮と大野がそう言ってくれて。すげぇ嬉しかったんだ
-スーパーから戻り、調理室にて夕食作りの最中-
翔「いちょう切り?」
和也side
只今、櫻井先輩。カレーの人参を切ろうとしているんですがね?
和也「櫻井先輩? 料理、からきし出来ないみたいですけど……」
智side
櫻井先輩さ。マネージャーとして、事務とか、データを集めるとかの手腕は最高だけど 家事能力となると……
あ!櫻井先輩左手使えないからね。ちょっと怖いけど……俺(オイラ)と大野さん(二宮)が交代で人参を抑えてあげて。櫻井先輩が切るスタイルなんですが……
和也「櫻井先輩?いちょう切りはこう切るんですよ?」
翔「なるほど……」
智「櫻井先輩?今まで洗濯とかどうしてたんスか?」
翔「クリーニング?」
和也「櫻井先輩、可愛い過ぎる」
智「本当だよね?」
翔「その可愛いって、なんなんだよ?失礼だな!」