第179章 エースの涙 6

　高校入学後の

　野球部の初練習日…

　の翌日


翔「二宮!この後、何か予定ある？」

和也｢いえ… ありませんけど…｣
　

　野球部の練習が終わった後、櫻井先輩に呼ばれたんだけどさ

　
翔「見て欲しい物があるんだけどさ」

　そう言って、俺を部室に誘った櫻井先輩…

翔「今用意するから… 椅子に掛けて待っててくれる？」

　って言いながら、ノートパソコン用意している櫻井先輩を


　俺さ

　(綺麗な人だな…)


　そう思いながら、ガン見してればさ


翔「うん？どうした？二宮？」


　普段は

『物事を俯瞰で見れて凄いね』

　とか

『冷静だね』って

　言われる俺なのに…


和也｢え？あ、イヤ… あの… 櫻井先輩綺… 麗だな。ナンテ思って見てました…」

翔(…)


　余りにも… 真っ正直にストレートに、答えた俺に面食らってるのか

　櫻井先輩。大きく丸い綺麗な瞳を、益々大きくして、俺の事じっと見つめてさ

　でも次の瞬間

翔「アハハハハ!」

　大爆笑して


　俺余りの恥ずかしさに。顔真っ赤にしてたら

翔「面白いね？二宮って」


　そう言ってくれてさ。こん時ね

　あ。櫻井先輩って笑い上戸なんだって。俺の中での

　櫻井翔

　の印象がイメージ付けらたんだよね