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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第177章 エースの涙 4


 練習終り 

 -風山寮-

 1階45号室


 和也side

 山風学園高等学校は、全校生徒寮に入るのが決まりなんだけど(男子校)

 全校生徒合わせても450人の、創立して5年目の新しい学校なんだ

 一学年150人ずつで、1年生と3年生の組み合わせの二人部屋

 150人ずつの、山風寮1号館と、山風寮二号館があって

 二年生は二人部屋で、風山寮っていう名称なんだ


 俺は、松本先輩と同室なんだけど……


 本当だったら俺、山風寮のハズなんだけどさ


 潤「三つの寮の各館に、三年生の責任者を一人置いてんだよ。だから二年生の2人が、山風寮に一組居るんだ」 


 和也「なるほど…… で、松本先輩は、風山寮の責任者だからこっちの寮にいるんですね?」

 潤「そういう事」


 松本先輩って、凄い面倒見の良い人みたいだ一見取っ付きにくそうかな? って思ってたんだけど……

 全然そんな事無くてさ

 反対に、人とのコミュニケーションを、取るのが好きな人みたいだ


 潤「二宮、翔が『すげぇセンスのある子が、入って来たよね?』って言ってたぞ」

 和也「本当ですか?」


 俺ね、普段あまりテンションが上がる事無いんだけどさ

 この時ばかりは、凄いテンション上がっちゃって

 潤「はは。正直者だな。二宮は! そういう奴、俺は好きだよ」


 頬が熱っつい

 凄い、顔が火照るの感じて、けど…… 気づいちゃったんだよね


 て言うか…… 前から気付いてたけどさ

 松本先輩、他の人は苗字で呼ぶのに


 櫻井先輩だけ『翔』って……

 名前で呼ぶんだよね……


 でも、今は

 翔『すげぇセンスのある子が、入って来たよね?』

 って言われた事が嬉しくて

 初めて、櫻井先輩と言葉を交わした日の事を思い出したんだ……





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