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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第153章 秘密の館の秘密の住人 3


 智の部屋

 智「叔父上が私に…… 分かった。和也いつもありがとう。叔父上は、父より15も若く30歳で思考回路も柔らかいのだろうが…… 全く父の言う事には本当、理不尽という事しか感じないな……」

 和也「智…… 様」

 智「和也。私には、この家を継ぐ選択肢しか無いのであろうか? 半年前叔母上が亡くなって。その子供の雅紀がこの館に来てからというもの。周りの側近達に『やれ私が後を継ぐべきだ』『イヤ、雅紀様が……』私と雅紀の意思は反映されないのか? なぁ? 和也。叔父上もいい迷惑だよな。父が、雅紀の傍にと。見守る様にと言ったくせに。今になって追い出す等と……」

 智様はそう言うと、潤様の離れに、お掛けになった


 さて話は変えますね。この館は木造二階建ての、大きな日本家屋なんですが

 一階に、御館様、智様の私的な居住空間があり。居間に、客間。食事を摂る場所。風呂場に、台所。書斎等があるんです

 二階に我々使用人の、居住スペースを頂いているのですが

 浴室も二階にあります

 私は、一階の智様部屋の隣に、部屋を頂いていて


 時間短縮の為に、私の部屋と、智様の部屋に

 それぞれ

 ある


 本棚を横に開けると……

 実は、互いの部屋に行ける抜け道があるのです

 中に入ると、人一人入れる狭い空間の右側に…… なぜか不自然に置いてある

 一つの本棚が……

 私は、その本棚を奥へ押すと、現れ出た石造りの薄暗い階段を

 上へ登り……
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