• テキストサイズ

蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第152章 秘密の館の秘密の住人 2


 潤「和也…… この様な事を伝える役目、お前に させてしまった事、兄に代わってお詫びする」

 和也「いえ…… 潤様は、これからどうなさるおつもりですか?」

 潤「私には、雅紀を守る使命がある。兄に言い出され無くても、近々館を出て、近くの村で新たな生活をしようと思っていたのだ」

 和也「御館様は、潤様の、何をそんなに恐れておいでなのでしょうか? あ! 申し訳ございません。出しゃばった事を申しました!」

 潤「フフ、良いのだ。素直でよろしい。私と言うより、雅紀の存在を…… 自分の息子の智の将来を思っての事だろうが…… イヤ、厳密に言えば、兄の側近と、私の側近の対立が、疑心暗鬼を深めたと言う事だろうか?」

 本当に

 潤様に限って有り得ない事を

 お館様は心配しているとしか思えないのですが……

 潤「和也。もう一つ頼まれついでに、智に、私の所に 来てくれるよう。伝えてくれないか? あの子に話したい事がある」

 和也「承知しました」

 潤「和也お前は気づいているのだろう? この館に秘密があると? 兄は今の所気付いて無いが…… 悟られ無い様にな。責めているのでは無いからな? むしろ私は、そのゆがんだ状況がいつか解消される事を望んでいるんだ。だから宜しく頼む」

 和也「はい……」


/ 1063ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp