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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第144章 夢でしか逢えない 15


 和也&智

 雅紀「怪我を負わせた生徒、停学処分になったよ。って伝えたら、あの日の事を、話してくれたんだ。潤」

 まぁくんの想いと同じ。俺も智くんも

 まぁの想いと同じ。オイラもカズも

 翔ちゃんに、甘えて頼ってって欲しいのに……


 夢デンタルクリニック

 ついに治療も終わっちゃって

 翔「大野先生、二宮さん。お世話になりました。児玉さん優しくしてくれて嬉しかったです。ありがとうございました」

 見事に、余韻も残さず去って行こうとしている、翔ちゃん

 智「翔ちゃん。約束通り、雅紀先生達が対応してくれて良かったな?」

 和也「翔ちゃんこれからは…… 何もないのが本当は良いけど、何かあったら俺達の所にいつでも相談に来ていいからね?」

 何かを狙ったわけじゃない。夢でしかもう逢えないなら、素直な気持ちを伝えよう。って想いから出た言葉で

 翔「何で? 皆、僕になんか優しくしてくれんの……」

 診察券を受け取って、代金の釣りを受け取って、お財布に片付けようとしていた翔ちゃん

 動きが止まった手は、小刻みに震え。声も震え。その綺麗な大きく美しい瞳からは涙が溢れ出しそうで

 和也.智「翔ちゃん……」

 児玉「サトシくん、カズくん? 翔ちゃんと上のご自宅でゆっくりお話なさったらいかがですか?」

 プライベートでの呼び方で、俺達(オイラ達)に、そう言ってくれた児玉さんの優しさが嬉しくて

 翔ちゃんも無意識に、うん。って頷いたと思うんだけど……



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