蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第676章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2 恋人達編2
潤side
四つん這いのカッコにされてア、アソコ舐められてんの。
潤「顔見られんのヤダっ」
って、言ったよ。言ったけどさ。
ピチャ
顔を見られての方が、まだまマシだったじゃん!
──
雅紀『ジュン、あしょぼ!』
潤『……』
《困ったときに『勇気の石』にお願いしてごらん。助けてくれる石よ》
雅紀『あ、そうだ! 《ゆうき の いし しゃん おねがい ジュンと おともだちに なりたいの ぼくが ジュンを まもるの ちからをかして》』
潤『ゆうき の いし……』
雅紀『 ママが みぎの ポケットに いれて くれたの 『ねがいごと ひとつ かなえてくれる いし だよ』
潤『ぼくも ママに もらった……』
雅紀 『ぼくたち *きょうだい だけど おともだちにも なろう?』
潤『……』
(ゆうきの いししゃん……)
潤『マシャにぃと おともらちに なりたいの!』
雅紀『うん おともだち だね!ジュン』
──
(なんで、子供の時の事なんか、こんな時に思い出してんだよ)
体が小っちゃくて、弱いから中々友達が出来なくて。 保育園でからかわれて泣いていると。飛んで来てくれて、いっつも助けて守ってくれたマサキにぃ……
潤「俺だって、マサキにぃを助けて守りたいのに」
雅紀side
シーツをぎゅっと握りしめて、顔を埋めているからくぐもった声だけど「俺だって、マサキにぃを助けて守りたいのに」 そう言ったジュン。
俺は、ジュンの様子を伺うように一旦愛撫を止めて。
(あ、『勇気の石』の事かな?)
ジュン。 俺一回くらいは、石の力で守ったかもしれないけど。その後は、ジュンが一生懸命に友達を作るのを頑張ってさ。からかってくる奴とも仲良くなったのは、ジュンの力だよ。
少しして、ジュンが少しちっちゃな声で。
潤「……マサキにぃ、上……顔見ながらがいい」
って。
雅紀「ジュンっ。わ、分かった」
優しく優しく。ジュンを上向きにすると。
潤「『 勇気の石』よ。願いは一つって分かってるっ。けどわがまま聞いてっ」
そう言うとジュンは……
*本当は幼馴染み