• テキストサイズ

蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第674章  涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-13


 翔「そうだね……サト、カズ……」

 智.和也「翔ちゃん?」

 翔「俺、子供の頃は 自分の感情に素直だったなぁって思って……」

 智.和也「翔ちゃん……」



 和也.智(また……最近翔ちゃんが見せる悲しげな表情だ)


 翔花『和也くんと、智くんも 子供の頃からパティシエになる! っていう夢を抱いたの?』


 和也『いえ、当時翔ちゃんが勤めていたケーキ屋の前を偶然通り掛かって……チーズケーキ1ホールを『自分の誕生日とか…… ご褒美でケーキを買うのって変ですよね?』って聞いたんです。店員さんだからお客皆に優しく対応するって分かってるんですけど。心遣いが嬉しくて……』


 本当は、翔ちゃんの綺麗さに吸い込まれる様に ……だけど。


 翔『『そんな事無いですよ? 確かに人数的には少ないですけどね。いらっしゃいます…… 間違っていたらゴメンなさいね。お客様、お誕生日ですか?』って。確認したんだ』



 智『オレも当時翔ちゃんが勤めていたケーキ屋の前を偶然通り掛かって……チョコケーキ1ホールを『自分以外の誕生日とか…… ご褒美でケーキを買うのって変ですよね?』って聞いたんです。店員さんだからお客皆に優しく対応するって分かってるんですけど。心遣いが嬉しくて……』


 本当は、翔ちゃんの綺麗さに吸い込まれる様に ……だけど。


 翔『『そんな事無いですよ? 確かに人数的には少ないですけどね。いらっしゃいます…… 間違っていたらゴメンなさいね。お客様、どなたかに頼まれたのですか?』って答えたんだ』

 潤『翔が人生を変える決断をした……というか、させた』

 翔『大げさだよ。潤にぃ。男性がケーキを買う事に、どこか躊躇しちゃう感じがさ……理由なんて言わずに、当たり前に買えたら良いのに。っていつも思っているから』

 雅紀『理由を確認した感じになったのを気にしてるんだね? 翔は』

 翔『さすがだね。雅紀にぃ。自分へのご褒美。家族へのプレゼント。とても素晴らしいですね。って思ったんだもん。あの時。そう伝えたかったんだよ? カズ、サト』


 
/ 1063ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp