蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第673章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-12
翔『はい次、雅紀にぃと潤にぃ!』
翔花『アラ、まだ機嫌を直してくれてないわ』
翔汰『ハハッ。私も聞きたいな』
雅紀『じいちゃん家《ち》に、ニワトリがいたじゃん。『エサをあげる時は、目を見るなよ。つつかれるから』って言われてさ。潤と翔は怖がったけど俺は平気だったなぁ』
潤『怖ぇもん。くじゃくもいてさ。雅紀にぃは動物好きだから良いけどさ』
翔『潤にぃと、俺は動物は好きだけど、苦手? みたいな? 雅紀にぃのおじいさんとおばあさんの家には犬もいたよね』
智『へぇ』
潤『俺も人見知りで、中々友達出来なかったなぁ』
翔『の割に?』
雅紀『さぁ!伝説をどうぞ!』
潤『クラスの女子全員から……バレンタインのチョコをもらいました』
和也.智『スゴいっすね……』
翔花『三人とも可愛いかったのよ』
翔汰『情景が目に浮かぶなぁ』
──
和也.智「まだ、オカンムリなの? 翔ちゃん」
翔「イヤ、カズとサトの可愛い子供時代を思い浮かべでたら心がホッコリした」
智「オイラも。翔ちゃんの違う一面を知れて嬉しかった」
和也「俺もです。翔ちゃんだけじゃなくて、雅紀さんと潤さんの子供時代も知れましたし」
翔「それにしても。たくさん心の内を見せちゃったなぁ……」
和也「それだけ、翔ちゃんがもがきながら頑張って来たから……心の葛藤を押し殺さないでさ」
智「心が疲れたなら、さらけ出しなさい。っていう神様からのお告げ? だよ。翔ちゃん」
翔「そうだね……サト、カズ……」