第674章  涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-13

　智『そっか、姉ちゃんに頼まれたんです。って、言い訳にしたの恥ずかしくなって来た』


　和也『間違いなく、自分の意思でケーキを買いたい。食べたいって思ったのにね』


　翔汰『店員の優しい対応で幸せになれた。自分の作ったケーキでお客様を幸せに出来る。そんな出逢いをしたんだね』


　和也『はい!　家族でチーズケーキを頂きながら、姉が『櫻井くんがケーキ作り任されたのよね』って。味の変化に気が付いたんです。『美味しいっ』て両親も姉も喜んで。家族で幸せな気分になったの思い出しました』

　智『俺の姉も、チョコケーキを一口食べた瞬間『櫻井くんがケーキ作り任されたのよね』って。味の変化に気が付いたんです。『美味しいっ』て両親も姉も喜んで。一口で他の人とは違う。心惹かれるケーキに出逢えたんです』

　智.和也『ケーキより、一瞬で心惹かれるケーキを作る事の出来る翔ちゃんに出逢い、パティシエになりたい!　って夢を抱いたんです!』


　翔花『そうなのね。嬉しいわ!　息子が『人を幸せな気分にさせる、美味しいケーキ!』って言って頂いているなんて!』


　翔汰『パティシエ冥利に尽きる。本当に幸せな言葉だね』

　潤『雅紀にぃ、俺達も人を幸せにするケーキを作ろうな!』


　雅紀『俺は、ケーキ作りの他に、お客様の心に寄り添える、心優しい店員になる!』
　──

　智「本当は、翔ちゃんにもう一度逢いたい! 一心でパティシエになる。って決めたのが本音だけど」

　和也「その中に、翔ちゃんのような、人を幸せにするパティシエになりたい想いも芽生えてたんだ」


　智.和也「 そんなに人を幸せにする事が出来るパティシエなんだよ翔ちゃんは」