蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第673章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-12
翔のアパートへ 帰宅
智.和也side
オイラ達はね、翔ちゃんがかなりの『ワンパクさん』だった。って知れて大満足なんだけどさ。
翔ちゃんからしたらねぇ。
翔「ごっそりと、メンタルが削られたし」
翔ちゃんは、ちょっとオカンムリです。俺達は、可愛い翔ちゃんに逢えて大満足なんですけどねぇ。
翔ちゃんからしたらねぇ。
智.和也「翔ちゃん、『サトとカズの子供時代はどんなだったの?』って反撃してきたじゃん(じゃないですか)!」
翔「当たり前だろ? 俺ばっかりさ。おかしいじゃん! フェアにしなきゃ!」
えぇ、おかげさまでね。
翔花『アラ、聞きたいわ。ね? 貴方』
翔汰『あぁ』
智『オレ、母に『危ないからダメ』って言われると反対にしたくなっちゃって。缶詰のフタを触って流血したり。膳の並んだテーブルに乗って、全部ひっくりかえしたり。そんな感じです』
雅紀『へぇ、意外』
和也『俺は『ストレス貯めるなら金貯めろ』って、母の教えを律儀に守る子ですね。食事もろくに食べずにゲームを3日かな? し続けてたら『そんな子はいらん。辞めてくれ』って言われましたねぇ』
潤『ほー、中々』
智『中学の時は、テストで二点を取って『母ちゃん二点』ってみせたら『0点は取れるけど二点は中々取れない』って、大爆笑されて。そのテストを額に入れて飾ったんですよ。ウチの親』
翔花『素晴らしいお母様ねぇ』
和也『お寺主催の三日間の修行体験? に参加させられて。俺、人見知りだから、三日間誰っとも打ち解けませんでしたねぇ』
翔花『お母様は気を揉んだんでしょうねぇ』