蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第672章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-11
その帰り
翔の父母のマンション リビング
翔side
何で、父母とお店の休日が一緒なのかね。話題を子供の頃の話。って指定しちゃったらさ。
翔汰「翔の子供時代かぁ。私の知らない時代の翔か……楽しみだな」
翔花「そりゃ可愛かったのよぉ。マァちゃんと潤ちゃんも」
こうなりますよね……
和也 side
翔ちゃんのご両親にも、翔ちゃんの子供時代の話が聞けて大満足ですよ。
翔花「三人して、私がお菓子作りをしているのを、キラキラした瞳で見てるからね。『一緒に作る?』って聞いたら『ちゅくる』って。三歳位の時からかしら、一緒に作るようになったのよ」
ちっちゃい子が、必死にクリームを混ぜたりしている絵を想像したら……
(可愛いかったんだろうなぁ。翔ちゃん。)
翔花「七歳の時に初めて、マァちゃんは紀南に。潤ちゃんは潤湖に。翔は私に。苺のショートケーキを作ってくれたのよ」
智side
翔ちゃんのお母さんは、スイッチ入っちゃったみたい。ウルウルしながら翔ちゃんの話を懐かしそうにしてるの。
雅紀「付いてきた時点で俺達の話は無しで……はありませんよね?」
潤「そうでしょうね……」
翔side
イヤイヤ、雅紀にぃと、潤にぃがいるおかげで話が分散されて助かってますから。
翔汰「一人一人個性が出たんだろうねぇ」
父さんは面白ろがっているし。
智「潤さんは、キッチリと作りそうですよね?」
和也「雅紀さんは、何かしら起こしそうな……」
雅紀「和也くん、失礼だな! (笑)」
潤「間違っちゃねぇな」
雅紀「って、オイ、潤!」
翔「アハハ!」
四人のやり取りが面白くて笑ってたら。
和也.智「翔ちゃんはどんな感じだったんですか? 翔花さん?」