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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第669章  涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-8


 翔「和也くんは、聡い子でありながら、影でも努力するタイプですよね。1を言えば10理解して直ぐに覚えてしまう。そこで満足しないで、夜中や休日に作り方の研究を重ねていますよ。時々、分量を微妙に増減させたくなるみたいで誘惑と葛藤してますけど(笑)。将来素晴らしいパティシエになりますよ」

 和也「翔ちゃん……」

 和乃「安心しました。実家の工場を継ぐよりも、パティシエになりたいと言い出した時は、本気の覚悟なのかと心配していましたから……」

 璃子「そん時も言ったけど『必ず継がなきゃとか今時ナンセンスよ』って。私は、おじいちゃんのワイパー工場を継ぎたい。なら、カズはパティシエになれば良いじゃないって」

 透「和乃は、和也に『あら、カズがパティシエ! いいわね!』って言った事を気にしてね。『その時の雰囲気に流された』って。櫻井さんの言うと通り、素晴らしいパティシエになるべく頑張っているのを見て、安心したね。和乃? 璃子も。父さんの工場を継いで頑張っている。父さんが、婚約者の一さんと共に『良くやってくれてる』って、泣いて喜んでいたぞ」


 和乃「貴方……」

 璃子「お父さん……」



 風「素晴らしい家族だね。カズ」

 和也「うん」


 普段は、 物静かで、中々自分の意見をズバッというような父ではないのに。自分の。そして姉ちゃんの頑張りを見ていてくれたのが嬉しくて。 あっけらかんと『パティシエ良いじゃない。』って。けど、影で心配してくれてたんだ。って、母さんの想いが嬉しくて。 姉ちゃんも一さんと共に、 じいちゃんに認められたのが嬉しくて。

 和也「翔ちゃんを、ウチの家族に逢わせるの恥ずかしいな。って思ってたのが恥ずかしいです。 こんなにも想われて、応援してもらってたなんて思わなかったから」

 翔「カズの気持ちも分かるよ。 家族ってありがたいね」



 翔side


 貴重な話がたくさん聞けてたのしかったな。


 翔「さて、サトの家はどんな感じかな?」

















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