蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第663章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-2
2023.1月末
○○霊園
誓いを立てて新たなる道を歩むと決めた……けど。
翔「美優花《みうか》、涼優花《りょうか》、風優花《ふうか》……どうかな? 苺のショートケーキを作って来たんだけど、美味しいかな? どこか気になる所はない?」
ねぇ美優花、キミの言葉で感想聞きたいよ……
俺は、美優花、涼優花、風優花に手を合わせながら。
(情けない夫、父親でゴメンね……)
自分の心の中にある"怖さ"を吐露したんだ。
──
-ガチャ-
翔「ただいま……」
男の一人暮らし、ただいまなんて言う必要無いのにね……って。
翔「何で、皆いるの?」
何でか、仲良くなったカズとサトと、雅紀にぃと潤にぃが、お揃いで俺の1Kのアパートでくつろいでる……押切られる形で皆に合鍵を渡したけどさ。
翔「暑苦しい……」
十畳の狭い空間に五人。ベッドや、ローテーブルや、なんやかや置いてあるから……
雅紀「まぁまぁ、座りなよ」
雅紀にぃ、笑顔で言われてもね。潤にぃまで笑顔で頷いてるし……サトとカズは自分達の間にどうぞ。と指差してるし。オマケにコーヒーを入れて飲んでるし……少しげんなりしながら、自分の分のコーヒーを入れてテーブルに置いて、"ソコに"腰おろすと。
潤「相談があって来たんだ」
潤にぃが真面目なトーンで言ったんだ。