第15章 背中を追うこと、隣に立つこと
マルコは真剣な眼差しで、この場にいる全員に聞こえる声を出す。
「この海じゃ誰もが知ってるハズだ。おれ達の仲間に手を出せば一体どうなるかって事くらいなァ!!!」
「お前を傷つけた奴ァ誰一人生かしちゃおかねェぞ、エース!!」
「待ってろ!! 今助けるぞォォ!!」
方々から聞こえる声にエースは言葉を失って唇を震わせる。その様子を見たレオーラはモビー・ディックのメインマストの上でフッと笑みをこぼした。
「本当に……最高の海賊団だよ。ここは」
大きな津波に合わせて揺れる足元を見張り台の柵を掴む事で耐えながら、レオーラは前を見据える。そしていつでも撃てるように銃を構えた。
「勢力で上回ろうが勝ちとタカをくくるなよ!! 最期を迎えるのは我々かもしれんのだ……あの男は、世界を滅ぼす力を持っているんだ!!」
センゴクの声と共に大津波が左右から押し寄せる。
攻め入るは――白ひげ率いる新世界47隻の海賊艦隊。
迎え撃つは――政府の二大勢力「海軍本部」「王下七武海」
誰が勝ち、誰が敗けても時代が変わる……のちに頂上決戦と呼ばれる戦争が今幕を下ろした。