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きつねづき ~番外編~
第18章 覚悟
光秀の祈りも虚しく、1日が過ぎた。
数回、家康が診察に来てくれる。
その間も光秀はずっとさえりの手を握り、寄り添っていた。
あの時の、俺の選択は間違っていたのだろうか? やはりさえりだけでも……
あの時、あの時……
答えの出ない問いかけを何度も自分にする。
俺の血を飲んだら起きると言うのであれば、全部捧げても構わない。
だから……
光秀は食べることも眠ることもできずに、ただ祈り続けた。
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