第17章 悪戯
光秀はさえりに口づけながら、着物の上から胸を撫でた。
唇を離すと、さえりは涙目になり真っ赤な顔で首を横に振った。
「だ、だめです……」
その仕草は余計に光秀の悪戯心を煽る。
光秀は人差し指を立て、さえりの唇にあてた。
静かに、の意。
今度は深く口づけ、舌を絡めとる。ピチャピチャとイヤラシイ水音が響く。
「う、んん…」
さえりはぽこぽこと光秀の胸を叩いて抵抗する。だがその力は弱く、本気で抗うものではない。
光秀は気にもとめず、舌を絡めたままさえりを片手で抱き寄せ、袷から手を差し込んだ。胸の膨らみの頂点を摘まむと、さえりの身体がビクッと反応した。
「んふ…」
さえりの手から、力が抜けていく。
唇を離し、さえりを見る。
「光秀、様…」
涙目で恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、どこか蕩るような表情で、唇から零れおちる言葉。
堪らなく好きな瞬間。
光秀は口許に意地悪な笑みを浮かべた。さえりの乳首に刺激を与え続けながら、耳元で囁く。
「政宗と三成が居るのに、感じているのか」
「やっ…」
「嫌、じゃないだろう?」
光秀の手はさえりの胸から離れ、今度は秘部を這う。
「こんなに濡らしておいて」
「ああっ……それ、は…」
「それは?」
「光秀様に触れられているからです…」
「ほう」
さえりは真っ赤になって俯く。
「いいか、イくなよ」
光秀はそう言うと、さえりの蜜壺に指を入れてぐちゅぐちゅとかき回す。
「んん、んんっ」
さえりは自分の口を両手で押さえ、声を堪える。しかし、じゅぶじゅぶと聞こえる卑猥な音までは隠せない。
「政宗は寝ているように見えて、実は起きているかもな」
「三成は起きて本を読んでいるし、耳をすませているかな」
わざとらしく、羞恥を煽る。
「いや、いやぁ……」
さえりは目に涙を溜め、片手で光秀にしがみつく。
「愛液の溢れ具合が凄いな」
ドクドクと蜜が溢れ、太ももまで濡らしていた。与え続けられる快感に、さえりの腰が揺れ始める。
「あっ、はあっ」
さえりはおもむろに、指を差し込まれ動かされている方の光秀の腕を掴んだ。
「ダメです、ダメ、光秀様! これ以上したらイっちゃうっ」