第16章 密会
城下に怪しい動きあり。
そんな情報を得た信長より密命をうけ、光秀は秘密裏に動いていた。
さえりの身の安全を考え、解決するまでは傍におかないと決めた。密命をうけた日、さえりには仕事で忙しくなるから暫く会えないと伝えた。
さえりが瞳を揺らし、見つめてくる。
そしてポツリと、それは危ない仕事ですか?と問いかけてきた。
密命を話す事は出来ないため、沈黙で返す。
暫く見つめあいながら無言の時が続いた。
さえりは察したのか、寂しそうな表情を浮かべながらも、気丈にわかりましたと答えた。
その夜は何度もさえりを抱いた。
沢山口づけを交わし
数えきれないほどの紅い痕を付け
お互いを求めあい
空が白むまで……