第13章 視線
「ふん」
天井から人の気配が消えた事を感じ取った光秀は鼻をならした。
殺気が無かったから見逃したが、恐らくさえりの友人の忍者と言った所だろう。
さえりは隠したかった様だが、俺の情報網を侮ってもらっては困る。
それにしても、あちこち釘を刺しておかなければならない奴の多い事よ。
それだけさえりが魅力的だと言うことだ。そしてその女は今、自分の腕の中で喘いでいる。
何と幸せな事か。
「光秀様……?」
「イかせてやる」
光秀はさえりの腰を素早く動かし始めた。
「あっ、んんっ、あああーーっ」
さえりが痙攣しながらイく。
この時の可愛らしい表情を他人に見せてやるつもりはない。
「声を抑えなくていいのか?」
「あっ……」
しまったという表情をしたさえりは慌てて光秀の肩に顔を埋めた。
「しっかり掴まって、肩を噛んでおけ」
光秀はそう言うとさえりを抱いたまま立ち上がり、腰を激しく打ち付けた。
「んんーっ、んんんーーっ」
さえりは必死でしがみつき、声を抑えるために光秀の肩を噛む。
打ち下ろされる激しい快感にさえりは狂ったように反応する。
「やっ、ああ! ……んーっ」
イっては力が抜け、声が漏れ、慌ててしがみつき、肩を噛む。
何度も繰り返す。
それは光秀が果てるまで続いた。