第12章 アナルで

光秀は高揚していた。さえりの全てを支配した気分になる。泣きながら、震えながら、自分の要求に答えてくれるさえりが愛しくて仕方がない。もう愛しいという言葉だけでは足りない。

しかし深呼吸をして自分を落ち着かせる。

腰をゆっくり動かす。

「いいか、脳で感じるんだ」

男と女の構造上、普通にしたほうが気持ちいいに決まっている。

なのに敢えて普通にしないのは。

支配欲。

心が体を超えるのだ。

全てが欲しいと言うのは、そういう事だ。

さえり、お前の全てを俺に捧げろ

光秀は強い想いでさえりの菊門を犯していた。






お尻に、光秀様のモノが入っている。ゆっくりと出し入れされ、身体と頭の感覚がちぐはぐで、軽く混乱する。

「はっ、うっ、は……」

浅い呼吸を繰り返しながら、さえりは光秀の腕を強く掴んでいた。

脳、で……感じる……？

光秀の言葉が頭の中でこだまする。

菊門を犯される、背徳感。

求められる喜び。

そしてそれに応える自分自身。

何かが体を凌駕する。心が満たされる。

「うっ、あっ……はあっ……ああ、ん……」

気持ちがいい、気が、する。

何も入れていないはずの、蜜壺から、蜜が溢れ出す。

蜜が垂れて菊門を伝い、自然の潤滑油となる。

「いいぞ、その調子だ」

光秀の心も満たされていく。

腰の動きが早まる。

さえりの身体が痙攣しはじめた。

「ああ、いやっ、光秀様！　光秀様ぁっ」

さえりは無意識に最後の抵抗を試みる。

「抗うな」

「共に堕ちよう」

光秀はさえりに口づけた。

「愛している」

その言葉をきっかけに、さえりのタガが外れた。

「あああーーっ」

さえりはビクビクと痙攣しながらイった。

それを確認した光秀も、白濁の欲望を放った。