第12章 アナルで
翌朝、さえりはもぞもぞしていた。
「どうした」
光秀は不思議に思い問いかける。
「あの、ちょっと、痛くて……」
恥ずかしそうにさえりが言う。何処がなんて言わなくてもわかる、が。
「何処がだ?」
ついニヤニヤしながら聞いてしまう。
「わかってる顔してますよね」
「何の事やら」
「……お尻です」
さえりが赤い顔で答えた。
「まあ、普段とは違う使い方をしたからな。多少は仕方ない」
光秀は柔らかく微笑んだ後、甘い命令をくだす。
「その痛みを感じる度に、昨夜の俺との事を思い出せ」
「……はい」
さえりが赤い顔で恥ずかしそうに俯く。
そんなさえりが愛しくて、光秀はさえりをぎゅっと抱きしめて、甘い口づけを繰り返した。