第12章 アナルで
光秀とさえりはいつものように愛し合っていた。
光秀の指がツーっと滑り菊門、いわゆるアナルに触れる。
いつもとは違う場所。
時々こうして触れられる。
そのうちに指が一本、入ってきた。さえりの愛液を指に絡ませているから痛くはない。
「あっ、あっ」
少しずつ慣れてはきたが、まだ違和感は拭えない。だが心の隅で悪くないと思う自分も確かにいた。
根元まで入れられ、ゆっくりと動かされる。
「う、あ、はっ、あっ」
気持ちいいかどうかなんて、よくわからない。でも何か変な感じだ。
その時、指がもう一本増やされ、二本入れられる。初めての事だ。
「うっ、んーっ」
初めての体験に声を上げながら、どうして急にと疑問がよぎる。
「さえり。俺は、お前の全てが欲しい」
さえりは光秀の意図を理解した。時々触れられるから、きっといつかは求められると思っていたけど。
実際にするとなると、やっぱり怖い。
さえりは光秀を見た。
「しっかりほぐす。いいか?」
光秀は真面目な表情でさえりを見つめていた。
ずるい。
そんな風に求められたら、断れない。
「……は、い」
さえりは僅に震えながら答えた。
時間をかけ、さえりの菊門がほぐされていく。光秀の指は次第に三本になり、ぐりぐりとこじ開けられていく。
「うっ、うっ、うっ」
さえりが褥を強く掴む。ゆっくりと広げられるそこは僅かな痛みと大きな違和感を伴う。
視界が涙で滲む。
光秀の指が抜かれた。はあっと息をつくけれど、いよいよだと感じる。
光秀は自身のモノにたっぷりとさえりの愛液を絡ませると、さえりに口づけた。
「さえり、愛している」
ぐっとさえりの尻を持ち上げられ、菊門に光秀のモノがゆっくりと入ってくる。
しっかりほぐされているから痛くはない、が。
出す専門の部位に入って来るという
異様な感覚。
「や、はあっ、なに、これ、やあっ」
「力を抜け」
僅かに顔を歪める光秀が指示を出す。
「舌を出せ」
言われた通りに舌を出す。そうすることで、余計な力が抜ける。
やがてさえりの菊門は光秀のモノを根元まで飲み込んだ。
光秀は出されたままのさえりの舌に自分の舌を絡ませた。