第9章 奉仕と約束
「なんだ、もう濡れているのか」
さえりの割れ目をなぞった光秀がわざと驚いたように言った。
「欲しくて……」
頬を染め、恥ずかしそうにさえりが言う。奉仕している間、光秀に胸を弄ばれていたこともあり、身体が疼いて仕方なかったのだ。
「奉仕しながら感じていたのか。ずいぶんと変態になった事だな」
ニヤニヤと意地悪く笑う光秀に対し、さえりは赤くなって俯いた。
「いいだろう、来い」
褥で横になった光秀が、後ろ手に縛られたままのさえりを支えながら、上に乗るよう誘う。
さえりに跨がせ、自分で挿入出来るように位置を調整する。
自ら挿入することに抵抗を感じつつも、疼いて仕方ないさえりはゆっくりと腰を落とした。
「う、あ、あんっ」
それだけで身体が震える。そして全てを咥えこむ。
「自分で動いて感じろ」
「……はい」
恥ずかしくて泣きそうになりながらも、さえりは光秀の命令通り、腰を動かし始めた。
「ああっ、はあっ、あんっ」
自分のモノで自分の女が自ら腰を振り喘いでいる。
「いい眺めだな」
恍惚の表情、揺れる乳房、身体全体に散らばる赤い花びら、縛られて自由のきかない腕、剃られて丸見えの結合部、快感に震える身体。
堪らない。
全てが光秀を煽る。
支配欲が首をもたげる。
「ああ、イくぅ、あああーーっ」
さえりが身体を痙攣させ、光秀の上でイく。
ぎゅうぅ、と締め付けるさえりに、光秀は自分がイってしまわないように意識を集中させた。
「なんだ、もう終わりか」
わざと余裕たっぷりに意地悪く言う。本当は余裕なんてない。
「あ……いえ……」
自分だけ先にイってしまった罪悪感と羞恥で瞳を潤ませる。
さえりは荒れた息を整えると、また腰を動かし始めた。
「ふ、うんっ、はあっ……」
先程イった身体は感じやすく、震わせながらも懸命に動く。さえりの胸に手を這わせながら、身体を軽く支えてやる。
「ひっ、ううっ、はっ」
更なる刺激に反応しつつ、さえりは光秀にも感じて貰おうと必死に腰を動かす。
なんといじらしい事か。
心が、満たされていく。
愛している。一生、お前だけを。
想いをのせて、光秀は白濁の欲望を放った。