第27章 Tea Break 2杯目
「おい、佐助!」
わっ、政宗さん。驚かさないで下さい。
「あまり驚いているようには見えないけどな。佐助が安土城をうろうろしてると聞いたから、弁当を作ってきてやったぞ。食うか?」
政宗さん……感激です。お礼にマキビシあげます。
「いらねぇ」
まあそう言わず。お弁当いただきます。
モグモグ。やっぱり美味しいな。
ところで政宗さんはさえりさんに気持ちを気付かせる重要な役割でしたが、少し惹かれているような感じもありましたよね。何処が好きでしたか?
「いきなりの質問だな。そうだな、瞳の奥に秘めた強い意思かな」
残念ながら光秀さんとくっついてしまいましたが。
「まあ予感はあったしな。あいつが幸せなら問題ねぇよ。あの二人を見るのはそれはそれで面白いしな」
じゃあ俺の好きな所は?
「はあ? やきもちでも焼いてんのか」
多少は。戦なま仲間なんで。
「男を好きな趣味はねぇよ、人としては嫌いじゃねぇけどな」
政宗さん……やっぱりマキビシあげます。今ならもう一袋オマケつけちゃいます。
「だからいらねぇっての。食い終わったなら帰るぞ」
ごちそうさまでした。
さて、後はあの方だな……。