第27章 Tea Break 2杯目
さて、次は……
「佐助? 何やってるんだ?」
あ、秀吉さん。皆さんに質問をして回ってるんです。秀吉さんもお願いします。
「何で光秀なんだ」
え?
「だから何で……」
何で俺じゃないのかと? そう言う事ですか?
「そこまでは言っていないけどな」
と言いつつ少し頬が赤くありませんか?
「うるさい、気のせいだ。とにかく! 俺はさえりが光秀に泣かされているんじゃないかと心配で心配で」
……秀吉さん、世の中には知らない方がいい事の方が多いんですよ。他にも屏風裏、とかね。
「何だ急に。どういう意味だ?屏風裏とは?」
いえ、ですから……
「……猫さーん、猫さーん」
あ、あの声は三成さん。助かった……。
「秀吉様、佐助殿。こんにちは。猫さんを見ませんでしたか?」
こんにちは三成さん。猫さんは見てません。
「見てないな。どうせ読書に夢中になって餌をやり忘れたんだろ?」
「……申し訳ありません」
「仕方ない、俺も一緒に探しに行く。で、その手にしている大量の人参はなんだ」
「猫さんにどうかなと思いまして」
「自分が嫌いだからと言って押し付けるな。猫は基本肉食だ。まあいい、探しにいくぞ」
「はい! ありがとうございます。では佐助殿、失礼します」
「じゃあな、佐助」
はい、また。
あ、三成さんに質問し忘れた。まあいいか、三成さんはずっとそのまま癒し系キャラでいてください。