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きつねづき ~番外編~
第23章 咳逆疫
光秀の回復は早かった。流石戦国武将、免疫力が高すぎるとさえりは思った。
病み上がりのさえりは家康に手助けして貰いながら光秀の看病を続けていた。
「もう熱も下がったし、大丈夫でしょ」
「ああ、悪かったな」
「家康、ありがとう」
診察を終えた家康が立ち上がり、部屋を出ようとして、膝から崩れ落ちた。
「あっ」
さえりと光秀は一瞬顔を見合せた後、慌てて駆け寄る。
「家康!大丈夫!?」
「ほんと、迷惑……」
家康は呟きながら、熱が上がっていく体をさえりに預けた。
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