第13章 突然の入れ替わり
これで入れ替わるのが何回目だ?
そう思いながら、俺は目を覚ました。
今日も可愛い女子の部屋に居た。
今日は月曜日だったな。
俺は伝達用ノートを開いた。
『勝己さん、お元気ですか?
こちらの世界に行くのが憂鬱になってると思います。
これ以上、悪いことが起きないように願っています。
勝己さん、辛いことがあるなら泣いていいんです。
私は出久みたいに泣き過ぎではないか……(笑)
勝己さん、辛いことがあっても頑張って生きてほしいです。
私も雄英で暴れまくります(笑)』
「零……」
何が泣いていいだ?
お前の方が辛いだろ?
憂鬱になんかなってねぇよ。
むしろ、お前のために勝ってやろうと思う。
どんなに残酷な現実でも勝ってやろうと思うんだ。
『零から過去の話を聞いたよ』
デクがそう言ってた。
アイツは全てを話したんだと知った。
守るならデクじゃなくて、俺がお前を守りてぇ。
隣で歩くことすら許されねぇのか?
こんなにもテメェが愛しいのに……。
俺は拳を強く握り締めた。