第9章 闇深き日記
今日も目を覚ますと、女の部屋に居た。
また入れ替わっちまったのか。
俺はあのノートを開いた。
『勝己さん、一昨日は申し訳なかったです。
だけど、綾香のおかげで私も成長出来ました。
知りもしない過去で振り回されてキツイですよね?
勝己さんなら未来を変えてくれるだろうと、日記を隣に置いておきました。
少し残酷な内容ですが、ご了承下さい。
私も誰かに助けを求めないとダメかなって思いました。
この世界にも小さなヒーローは居るって知りましたから。
隣に誰かが居るだけでも救われるんです。
貴方も隣に切島君や出久が居ますよね?
ストーリーでは、貴方はそんな友人達に助けられて、今があるはずです。
だから、ちゃんと大切にしてほしいです。
かなり闇深い日記ですが、読んでみて下さい。
左腕を確認しても傷痕は残ってませんよ(笑)
今日は日曜日です。のんびりとして下さい』
日記か……。
俺は伝達用ノートの隣にある日記と書かれたノートを手に取り、開いて見た。
俺は呆然とした。