第7章 恐ろしいヤツら
体育の時間が終わり、教室に戻ると、俺の机に変な物が置かれていた。
「ああ?何だこれ」
それは手紙だった。
開くと、俺は目を見開いた。
『昼休み、南校舎の屋上に来い』
これはラブレターなわけがねぇ……。
果たし状だ。
「それって……かっちゃん殺されるの?というより、零が殺られるの?」
「いやぁ……サッカー部かもしれない。あの人のフォロワーの方々。零ちゃんが嫌いな人達からだね」
紗希は凛とした顔で言った。
「今は爆豪が零ちゃんの体に入ってるから、逆に対抗しようとしてるのかもね」
「はっ?」
「本当に入ってるのが爆豪なのか、試そうとしてるのかもね」
サッカー部って、何者だよ……。
「私達も後ろで見てるから大丈夫。ヤバかったら先生に言えば良いの」
「いやぁ、俺は勝ってやる」
「ダメだから!零ちゃんの体だから何をやっても出来ないの!」
俺は紗希の言葉に舌打ちをした。
個性が使えねぇこの体じゃダメかもしれねぇ。
だけど、相手も無個性だ。
口や暴力で対抗すれば行けるだろう。
「やってやるよ、クソモブ野郎が」