第6章 家庭訪問
目を覚ますと、自分の部屋で机に突っ伏していた。
かっちゃん、ノートを書いたまま寝たのか。
ノートを見ると、私は目を見開いた。
『零さん、俺の家はどうでしたか?
俺はアンタが言っていたサッカー部の人達に殺されかけました。
アンタの過去が気になってしまいますが、俺は前を向きたいのでそんなの気にしません。
矛盾してるだろ?それは本当ですね(笑)
お風呂に入ると、薄いアザが見つかると思います。
アンタの友達って優しいですね。
俺なんかデクに酷いことばかり言って、今は自分が嫌になりました。
デクの心境を知って、申し訳なくなりました。
精神的にも肉体的にも追い詰められたんだと思います。
俺はアンタが嫌う人に似てますか?
似てると言われたらショックですけどね(笑)
またなんか言われても頑張ってください。
俺はデクに謝ります』
かっちゃん、ついにやられたか……。
彼の成長になっているけど、そんなことをされるのはいけないことだ。
かっちゃんと先輩は別者だ。
全然違うと思うから。
今日は土曜日。あちらの世界では日曜日。
日にちは同じでも曜日はズレている。
彼は大丈夫かな……。