第5章 メッセージ
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私はまた楽しい1日を終えた次の日。
自分の世界で目覚めると、見てくれと言わんばかりにノートが広げてあった。
これって、かっちゃんの字?
男らしい角っとした文字だった。
『初めまして、俺は爆豪勝己だ。
松田零さんは俺の世界で楽しくやってくれてるみたいですね。
俺はお前の世界でいつものように暴れてしまった。
昨日、綾香に悪口を言われていたことを聞いて申し訳なく思っています。
俺はこの世界で厳しさを思い知りました。
少し飛んだことをすれば、噂の的になり、悪口を言われ、生きにくくなるということ。
俺の世界では尊敬されて、ツッコミされるくらいで誰も酷いことは言いませんでした。
零さんの世界は上下関係というか、カースト制度みたいなものが厳しいようですね。
それで言うと、俺はずっとカースト上位だったかもしれません。
逆に零さんはけっこう下の方の順位かもしれませんね。
そんな世界を知って、文面だけはちゃんとしました。
さすがに殺すとか書くのは面倒です(笑)
俺の世界でおもいっきりはしゃいで下さい』