第3章 クソな日常の方が楽
「爆豪!」
「ああ!?」
部屋に向かってる時、クソ髪が話し掛けて来やがった。
「明日はもう入れ替わったりしねぇのか?」
「うるせぇよ、クソ髪!」
「冗談で言ったのにひでぇな……」
目の前でクソ髪は苦笑いをした。
誰かに怒鳴るのが俺の通常運転だ。
そうだ。これが俺の日常だ。
「どうした?爆豪」
どれだけ俺が怒鳴っても仲良くしてくれる人が居る。
こんなクソな日常の方が楽だ。
こっちも厳しいことばかりだけど、悩むことは何もねぇ。
紗希達が言うように、ここは何でも出来る。
俺らの人生は誰かが作ったシナリオで出来ている。
それが何だ?俺はそれでいいんだ。
「クソ髪、今日は遅くまで付き合え」
「うわぁ、珍し……」
俺はクソ髪の服を引っ張って、自分の部屋へ向かった。